平成17年度の国の予算編成に際し、県政推進上の重要施策に係る予算化(重点要望)の中に、「抗がん剤治療の充実について」を新たに新規項目といたしまして提案・要望していくことに決定いたしました。(下記参照)
島根県といたしましても、積極的に取り組んでまいります。
【抗がん剤治療の充実について】
提案・要望の内容
1 抗がん剤治療を専門とする医師を育成すること
2 がん治療に係る新薬の速やかな開発、承認及び承認薬の保険適用を拡 大すること
提案・要望理由
本県の死因別死亡では、全国と同様、がんによる死亡が第1位であり、およそ4人に1人ががんで亡くなる状況です。一方、がん医療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療などそれぞれの分野で研究が進められ、着実に成果を上げています。
しかしながら、抗がん剤治療を受けるがん患者の多くが、抗がん剤の副作用に苦しむという厳しい現実があることも事実であり、このことから副作用のコントロ−ルが十分になされ、効果的な抗がん剤治療が行われるよう、抗がん剤治療を専門とする医師の育成など、抗がん剤治療の質を向上することは大変重要な課題です。
また、世界的には標準薬として承知されている抗がん剤が、我が国では保険適用外となっているものもあり、効果的な抗がん剤治療を行う際の障害となっています。
よって、これらの課題に対処できるよう、抗がん剤治療を中心とした、がん治療を一層充実されますよう要望します。