ガン対策に関する議員提案条例について
本文へジャンプ 8月17日 


  島根県議会自民党議員連盟の政策審議会及び総会においてがん対策に関する議員提案条例について審議し下記の内容で条例化をし9月定例県議会に議員提案することに決めました。他会派を含め全議員の賛同を得ること、県内市町村医療機関にも周知徹底を図るなどとし県民行政あげての取り組みを目指します。






     「ガン対策に関する議員提案条例について」

一、目 的

 平成18年6月に国のがん対策基本法が公布され、国においても総合的ながん対策が強力に推進されることになった。
 島根県から「専門医の充実、治療薬の承認期間短縮、がん医療への地域格差の解消、情報不足の解消」などを訴え続けた成果でもあることから、この法の趣旨を活かし島根県でのがん対策がさらにすすみ、患者の強い願いである質の高いがん医療が島根においておこなわれ、かつ質の高い療養生活を送ることができるケア体制の整備など、法律の実行と県が策定するがん対策推進計画を全県挙げて推進す
る必要がある。
 がんになっても安心して医療が受けられ、療養生活を送ることができる社会の実現に向け、県議会としても積極的に支援、協力する姿勢を明確にするため、議員提案により、本県におけるがん対策を推進する条例の制定を行う。



二、名 称

       「がん対策推進条例」


三、具体的内容



 1、総合的ながん医療の実施

@がん診療拠点病院を中心とした医療機関のネットワークの構築を推進する。

  ※専門医、医療機器の広域的な活用も視野に入れ、患者に最も良い医療が提供できるようネットワークを構築し、情報交換等を蜜に行う。


A必要に応じた医療機器の整備を支援する。


B専門医の研修に関する情報提供行う。

  ※医療機関が専門医の研修を行う場合に、研修生の受入機関の情報提供や受入機関への紹介などを行う。




 2、がん医療に関する最新の情報の収集と提供

@全国、県内のがん医療に関する情報の収集と、県民、医療機関への情報提供に務める。





 3、患者会等民間団体への支援

@がん患者及び家族の、闘病生活並びに社会復帰を支援する目的で設立された団体への支援を行う。





4、緩和ケアネットワークの充実強化

@地域における緩和ケア医療のネットワークづくりの支援を行う。

  ※医療機関、保健所、民間団体が関わり、ネットワークができつつあるが、さらに、お互いのネットワークづくりが進むよう保健所を活用するなど支援を行う。





5、がん予防の推進体制の整備

@がんの発症原因と予防の方法等の情報を県民に提供する。
  ※住民への直接の指導は市町村が実施。

Aがん検診の精度の向上と受診率の向上を図る。
  ※正確な検診方法の検討と研修等による関係者の資質向上に努め、市町村と連携し検診の受診率向上を図る。





6、市町村等の連携強化

@がん対策の推進にあたり、市町村をはじめ関係行政機関及び患者団体との密接な連携を図り、患者、患者家族に対して一体的な対策を推進する。





7、県民の理解及び関心の増進

@ガン対策の推進にあたり、県民に対してがんに対する正しい認識の理解と、関心を深めるための広報活動を充実する。

     





 以上の内容を定例県議会までに条文化し提案する予定です。