平成13年6月議会(一般質問)

中国四川省成都市近郊の灌県に流れる岷江に建設された都江堰を例にあげ、斐伊川・神戸川治水事業の重要性について質問をしました。

佐々木県議

斐伊川・神戸川治水事業を進める基本認識について、改めて所見を伺う。

澄田知事

斐伊川・神戸川治水事業はいわゆる三点セットである上流部の尾原ダム・志津見ダムの建設、中流部の斐伊川放水路事業、下流部の大橋川改修事業が平成20年代前半の完成を目指して鋭意推進されております。
先般20年近く事業が中断してきた下流部の大橋川改修につきましては、このほど鳥取県の理解が得られ測量に着手できることとなり、また円滑な推進を図るため、担当部局に松江市の助役を始め幹部の皆さんと協議を行わせたところであります。
今後県と致しましては、出雲市など関係市町から本事業に同意を頂く際、いくつかの同意条件を頂いており、これらを十分尊重しながら、事業全体の早期完成に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

佐々木県議

昭和44年6月に策定された「斐伊川・神戸川の治水および関係地域の開発に関する基本構想」において計画されていた「出雲港」に替わる地域振興策の実現について所見を伺う。

澄田知事

出雲港の建設は、諸調査を踏まえた検討・協議の結果、県と出雲市との間で経済情勢の変化により困難であるとの共通認識に立ち、今日に至っているものであります。
この問題については、残された課題として受け止めており、これまでの経緯を踏まえ、目下、出雲市と協議中でありますが、地域の振興発展に資する事業となるよう誠意を持って対応してまいりたいと考えております。