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平成12年12月議会(一般質問)

去る12月11日、12月定例県議会において、佐々木県議が20世紀最後の一般質問を行いました。その質問、答弁の要旨をお知らせ致します。

(佐々木) 市町村再編や定住促進、少子化対策など大きな問題をかかえる中、澄田知事は21世紀の島根のビジョンをどのように描いているのか。


(澄田知事) 21世紀においては、自然や伝統文化を育む島根県の価値が必ず評価されると確信しており、人々が年の利便性と農村漁村のゆとりを併せて享受する姿を思い描いている。そこでは、山陰高速自動車道、フリーゲージトレインの往来する山陰本線、海外船舶が行き交う浜田港や河下港、ソフトビジネスパーク、県立美術館など、社会基盤の整備された県土をイメージしている。


(佐々木) 市町村合併の議論が展開されはじめたが、その実現にあたっては、市町村だけに責めを負わせるのではなく、県も議員も血を流しながら島根の再生を目指すべきと考えるが、合併推進にかける知事の決意を伺いたい。


(澄田知事) 市町村合併は、行財政基盤の強化、住民サービスの向上をはかるため、市町村にとっては21世紀初頭の重要課題であると考えている。その前提は住民合意であり、県としても主体的な議論を期待するとともに、積極的に支援していきたい。


(佐々木) 以前より対岸貿易の拠点、物流拠点、とりわけ天然ガス等のエネルギー拠点として、河下港の整備を訴えているが、現段階で河下港整備の現状と方向性について伺いたい。


(土木部長・企画振興部長) 県としてはこの1月には河下港整備計画検討委員会【仮称】を設置し、物流予測、アクセス道路のあり方等を検討し、振興ビジョンや整備計画を策定したい。また、県の関係各課も加わって出雲広域圏拠点港整備促進期成同盟会に研究会が立ち上げられており、特に天然ガスパイプラインについては、中国朝鮮半島を経由する東アジアルートは複雑な政治情勢もあってまだ構想・研究段階であるが、佐々木議員の提言は21世紀の東アジア全体をにらんだ壮大な構想であり、その先進性を十分年頭において対応していきたい。 

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