風と共に去りぬ
(1939年 アメリカ)
製作:デヴィッド・O・セルズニック
監督:ヴィクター・フレミング
原作:マーガレット・ミッチェル
脚本:シドニー・ハワード
音楽:マックス・スタイナー
出演:クラーク・ゲーブル
    ヴィヴィアン・リー
    レスリー・ハワード
    オリヴィエ・デ・ハヴィランド
アメリカの南北戦争を時代背景に、美しく勝気な南部の女性スカーレットの半生を描く。制作費600万ドルを投じて作り上げ、アメリカ映画史上の金字塔ともいえる作品だ。
アカデミー賞(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、美術賞、編集賞、色彩撮影賞、特別賞)を総なめした。


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
製作:ウォルター・F・パークス
製作・監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ネイサンソン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
音楽:ジョン・ウィリアムス
出演:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン
16歳のフランクは両親の離婚が原因で家を飛び出し、マンハッタン行きの列車に飛び乗った。
父親から誕生日プレゼントに貰った小切手はすぐに使い果たしてしまう。
道行く人々の羨望の眼差しで見つめられるパイロットの存在に気が付き、自分がパイロットに成りすますことを思いつく。制服の魔術で偽造小切手を使ってもバレる事はない。世界をまたに駆けて詐欺を働くフランクに、FBIのベテラン捜査官のカールが犯人逮捕に乗り出した。
捜査も行き詰ったクリスマスイブ、電話を掛けてきたフランクに、幼さと寂しさを見抜き「どうして電話してきたのか知ってるぞ、お前は誰にも電話をすることが出来ないんだろう!」と言い当てフランクの心を乱す。

印象的だったのは、ワインのラベルを剥がしてコレクションするのが癖だったフランクが、ラベルを張り替えるように、様々な職業に成りすますところ。
それは嘘で固められた、フランクの理想にしか過ぎない。


キャリー
(1976年 アメリカ)
製作:ポール・モナシュ
監督:ブライアン・デ・パルマ
原作:スティーブン・キング
脚本:ローレンス・D・コーエン
撮影:マリオ・トッシ
音楽:ピノ・ドナジオ
出演:シシー・スペイセク
    パイパー・ローリー
    ジョン・トラボツタ
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。

スティーブン・キングの出世作にもなった青春ホラー映画。
狂信的なキリスト教信者の母親に育てられたキャリーは、気弱で冴えない女の子。
春に行われる舞踏会でも誘ってくれる男の子などいなかったが、ふとしたことからパートナーに恵まれることに。初めて出掛けるパーティーに心弾むキャリーだったが、クラスの不良グループの企みでパーティーの夜事件が起こる。
スローモーションを効果的に使った恐怖シーンが強烈。
キャリーがパーティーに出席する為、化粧品店の試供品でお化粧をするシーンが印象的だった。


グラスハープ
(1996年 アメリカ)
製作・監督:チャールズ・マッソー
原作:トルーマン・カポーティ
脚本:スティーリング・シリファント/カーク・エリス
撮影:ジョン・A・アロンゾ
音楽:パトリック・ウィリアムス
出演:エドワード・ファーロング/パイパー・ローリー/シシー・スペイセク
     ウォルター・マッソー/ジャック・レモン

原作は『ティファニーで朝食を』で有名なトルーマン・カポーティの自伝的な作品。
主人公のコリンは両親を早くに亡くし、親戚の老姉妹の家に預けられた。
孤独な心を優しく受け入れてくれた姉のベレーナに淡い恋心を抱くようになり、ベレーナが仕事にしていた薬草作りの手伝いをするようになる。ある日ベレーナと妹のドリーが喧嘩をしてしまい、ベレーナとコリンと黒人家政婦のキャサリンの3人で家出をするが…。

コリンの心の成長と共にストーリーが進み、夢見がちな姉のベローナと現実主義で商売上手の妹のドリーの姉妹の葛藤を描く。
ベレーナにプロポーズする老判事役にウォルター・マッソー。
ドリーが都会から呼び寄せた科学者(実は詐欺師)役にジャック・レモンと、往年の名俳優が共演しているところも注目したい。