権利と義務の関係について


 トランプ使用から権利と義務の関係について考えてみる。


 「学級で休み時間にトランプで遊びたい。」この意見を学級会で話し合った。そして、休憩時トランプを使用してもいいということを学級会で決定した。すると同時に(話し合いの時に)考えなければならないことがそこでいくつか浮上してくる。


《問題点:例として》
   @授業中とのけじめがつかない
   A他の学級では許されていないということ

《解決への糸口》
  まず、@とAについてどうするのか?学級会で話し合わなくてはならないと思う。それで出た意見が本当にうまくいくのかどうかは疑問の余地が残る。
 例えば、@については個人個人で気をつける。Aについては代表委員会で他のクラスでも話し合ってもらう。などなどが決定したとする。
 しかし、そこで決めたことに対しては自分たちで実行していかなければならない。こちらとしては、子どもたちの自己決定権を尊重するという考えがあるからだ。そして、たとえそれが失敗したとしてもそれが学習となり、次の解決方法への話し合いにつながればよい。
 失敗をすることで子どもたちは成長していく。そして、そのような格闘の中で学校というものは自分たちが主役であることを体感し、自覚していくのである。私は、そこではじめて「自分たちで決めたことに対して責任をもって守っていかないといけない」ということつまり(義務とか責任)を学ぶのだと思う。とかく義務や責任が強調され押しつけられたり、はじめからそれはあるものだいう意識や考えが我々大人には強すぎるのではないだろうか?子どもたちと共に義務や責任について、一つ一つ丁寧に考えていきたいものである。